口の中のプレートテクトニクス

自分のことを思えば、「歯が抜けると歯が生える」 という感じでしたが、最近は永久歯が生えるのが早いようで、
上の子の前歯二本、秋くらいから後ろに永久歯が生え始めた次第です。 

「おお。歯が平行に並んでいる」

なんだかシュールですが、小さい子をお持ちのご家庭なら
よく見る光景でしょうかね。 

歯医者によって、
「歯並びが悪くなるから抜いた方がいい」派と
「歯並びはまだ固定しないから無理に抜く必要はない」派があるようで
市民は悩むわけですが、わざわざ事を荒立てることもないかと思い
我が家は後者を選ぶことはや数ヶ月。 

年末に食べた“あたりめ”のおかげで、乳歯のひとつがぐらぐらし始め、
とうとう二日前に左側の乳歯が抜けたのです。

抜けた歯があった場所には穴が空いていたわけですが、
たった二日で永久歯の1本は前へグングン前進し、
穴はさらに歯茎の側面方向へ押し出されていました。 

この歯の動きの興味深いことといったらありませんわー。

しみじみ“プレートテクトニクス……”と思っていたら、
子どもの歯を磨いていた夫が、ふいに
「地球の磁場ってすごいよね〜」と。
これは同じ事を考えていますね。 

しかし、もう一方の乳歯はびくともしていないので、
もう一度“あたりめ”でグラグラさせたいと、
よからぬことを考えてしまうのです。