『代替医療の光と闇』『あの日のように抱きしめて』

『代替医療の光と影』は面白かった!

こーゆーの好きだよ! 

“光と影”とあるように、まあ影の部分が大きすぎるんだけど、色々な事例でもって、悪徳代替医療推進者の悪行を挙げこちらをゲンナリさせてくれます。
この前日本が終わってる!と思ったけど、アメリカも十分終わってました。

でも著者も最後に書いているように、プラセボ効果の強力さはもう少し真剣に扱われてもいいような気がするな〜。 

子「転んで足から血がでてるんだよぉぉ」
母「まあ!なんて可愛そう!なんて可愛そう!」

子「そーなの可愛そうなの」

母「でも泣かなかったんだね。偉いね〜!」

子「そーなの偉いの」

母「痛いの痛いのお母さんが食べちゃうぞ!!!」

子「わあ!痛くなくなった〜!」 

と、いうのもプラセボの一種だそうで。 

しかし効果がないどころか、むしろ身体に害があるもの売りつけて高額な治療費をもらったり、ノーベル賞とってるような科学者が、代替医療の推進者になって変な物売ったりとか、もう奥が深すぎるな〜。

やってる本人も本当に信じてないと出来なさそうだなって素人の私は思ってしまうんだけど、そうでもないんだろうか。嘘だと分かってて人が死ぬまで怪しい知識で治療し続けることが出来るもんなのかな。

 
『あの日のように抱きしめて』はずいぶん前に松田さんにお勧めてしてもらったのに、観る機会を逃しまくっていたのでやっとこさ観ました。

旦那が最低系映画なんだけど、強制収容所から帰還した妻を、妻と気がつかずに(顔が変わっちゃっててね)、妻の財産を頂戴するために、妻に妻のふりをしてくれと頼む話です。
なんてシュール。 

セリフは最小限、登場人物も少ないけれど、描ききってる感のある映画でした。
収容所帰りの現実を垣間見れるのも良いな−。こういうのってあんまりないものね。 

最後にピアニストである夫と、声楽家の妻に扮している妻(ややこしい)が一緒に演奏するのだけど、そのシーンがとっても良かった。格好良かったな〜。しみじみ。